今回はこんな方に向けた記事になります！
- 「MBTIの診断でINTPと診断された」
- 「周囲にINTPと思しき人がいる」
- 「MBTIの各性格についてもっと知りたい」
- 「アニメ・ドラマ・アイドルで好きな人物がINTPだった」
【MBTI】INTPってどういう意味？どんな性格と心理機能？
1. INTPってどんな略語？
INTPは以下の4つの性格的指向の頭文字を取って表された性格タイプをいいます。
- I:Introverted（内向型）
- N:Intuitive（直観型）
- T:Thinking（思考型）
- P:Perceiving（知覚型）
直観型のNについては、内向型のIと頭文字が重なるため、2文字目のNを取って「N型」とまとめます。
2. INTPの持つ4つの心理機能について
「INTP」という性格タイプであることを判断する際に、MBTIでは8つの心理機能の中から、各々の性格を特徴づける4つの心理機能の判別を行います。
INTPの特徴となる心理機能及び序列は以下のとおりです。
①の主機能が最も得意とする心理機能で、②、③、④と降りていくにつれて苦手な心理機能であったり、使いこなすまでに時間を要する機能とされています。
- 主機能： Ti – 内向的思考（Introverted thinking）
- 補助機能：Ne – 外向的直観（Extraverted intuition）
- 代替機能：Si – 内向的感覚（Introverted sensation）
- 劣等機能：Fe – 外向的感情（Extraverted feeling）
INTPが最も得意とする心理機能Ti（内向的思考）にはこんな特徴があります。
- 「世界のあらゆることを理解するための包括的で論理的なシステムの構築」
- 「情報を処理、分類、理解することが得意」
- 「批評に優れ、矛盾や的外れな論点の軌道修正が出来る」
彼らのじっくりと練り上げ、積み重ねた考察と分析の山には強い説得力があり、客観的かつ公正な真実を他のタイプに示すことが可能です。
INTPの基本的性格・その特徴について【あるある！】
以上の心理機能の特徴から、INTPは以下のような性格を有する場合が多いです。
- 直感的に情報の取捨選択ができ、豊富な知識を有する
- 一度ハマるとどこまでも探求し続ける好奇心の塊
- 関心がないことや興味のなくなった物事に対してひどく冷淡
- 自分自身に対しての期待値のハードルが高い、孤高の存在
- 控え目かつ冷静で落ち着きがある
- 物事に距離を置き、何事も客観的に観察する
- 他人の感情の機微に疎いことがある
- 自分の存在が他者に与える影響を考慮しない
- チームプレイより一人で物事を解決する方が得意
- 臨機応変に難しい局面に対応できる
- 発言が単刀直入かつ率直、簡潔
- 心を許すとおおらかで気さくな人柄を見せる
まとめると、他の追随を許さぬ膨大な知の宝庫である一方、人間関係には難を抱えやすく気難しい印象を与えがちなタイプと言えるでしょう。
INTPにおすすめの職業・適職・ピッタリの仕事について
INTPに適した職場環境は以下の通りです。
- 難問を一人でじっくり熟考できる
- 一人になれる空間、時間が十分にある
- 個々の考え方に寛容でチームプレイを強要されない
- 柔軟かつ自由な就業環境
- 静かで雑音が少ない
- 慣習的で堅苦しい規則が少ない社風
こうした特性から、INTPの具体的な適職は以下のようなものが挙げられます。
プログラマー、システムエンジニア、学者、教授、研究者、建築士、設計担当者、アナリスト、ライター、批評家、クリエイター、士業等専門職
INTPの恋愛観や好きなタイプについて
主機能に内向的なTiを持ち、他者と感情を共有する外向的感情Feが劣等機能にあたるINTPは、恋愛にたいして控え目で奥手な対応をするタイプだと考えられます。
自身の感情にも距離を置き、個人的な駆け引き等はあまり得意でないことから、じっくりと関係性を構築していくことが望まれます。
自他に対して不器用な面が目立つタイプではありますが、率直に意見を言う裏表のない誠実な人柄であるため、関係性さえ出来上がればどこまでも信頼に足る素晴らしいパートナーになってくれることでしょう。
INTPと他性格診断との相性・相関性について
1. INTPとエニアグラムとの相性・相関性について
MBTIだけでなく、他性格診断の結果と組み合わせることで、さらに詳細な自己分析や考察を行うことが可能です。
ここでは、INTPが他の性格診断でよく判定されやすい結果とその傾向についてまとめていきます。
※INTPと他性格診断におけるタイプについては、「Personal Database」の診断結果を集計したものになります。以後予告なく、当該記事公開時のデータから修正・変更を行う場合があります。
※エニアグラムの9タイプ及びウィングについては、データとして一定の信ぴょう性を得るため、INTPと診断されたキャラクターにおいて30人以上の票数を獲得している人物のみに限定しています。
①INTPが診断されやすい9タイプ上位3つ
- タイプ5：「調べる人」 計1,125人
- タイプ9：「平和をもたらす人」 計274人
- タイプ6：「忠実な人」 計222人
ダントツに多いタイプ5ですが、INTP持ち前の物事の分析・洞察を得意とする強みを生かしたタイプと言えます。
タイプ9は落ち着いた世界でクリエイティブな発想を得意とする特性、タイプ6はINTPの有するSi、Feから派生する忠実さと誠実さに由来するものと考えられます。
②INTPが診断されやすいウイング上位3つ
- 5w4：「因習打破する人」 計568人
- 5w6：「問題解決者」 計557人
- 6w5：「守る人」 計172人
タイプ5の圧倒的多さから分かるように、INTPの多くはウイングにおいても「5wX」で判定されます。
5w4、5w6いずれもINTPの得意とする主機能Tiの持ち味がふんだんに生かされている結果と言えます。
特に5w4は補助機能Neの自由な発想、5w6は代替機能Siによる現実的に重きを置く捉え方が反映されているものと考えられます。
6w5についても、INTPの真面目に物事に向き合い、思考し、問題解決を図ろうとする姿勢が表れた結果とでしょう。
③INTPが診断されやすいトライタイプ上位3つ
- 459：「隠者」 計321人
- 458：「カリスマ」 計244人
- 359：「思想家」 計234人
※実際にはトライタイプ内のメインタイプ（コア）の違いにより、それぞれ6通りの文字列の性格が生じますが、今回は同不順で一括しています。
459はエニアグラム中最も現実世界から遊離した自我との結びつきが強いタイプで、思想家たるINTPの一面を色濃く反映しています。
458は直感的かつ鮮やかなアイデアマンで戦略的に物事に取り組みます。
359は持ち前の分析力を生かしつつ、タイプ3の有能さとタイプ9の世渡り上手な一面を兼ね備えた性格で、INTPがやや疎かにしがちなSi、Feの機能まで上手く発達させたような理想的な姿だとも言えるでしょう。
2. INTPとソシオニクスとの相性・相関性について
ロシア版MBTIともされる「ソシオニクス」において、INTPにあたるタイプは「LII（INTj)」とされています。
しかし、INTPの中にはMBTIではINTJにあたる「ILI（INTp）」に分別される人も一定数いるようです。
INTP、INTJ共に物事を熟考し、様々な知的活動を楽しむ傾向にあり、人間関係を疎ましく思う点など類似するところが多いからと言えるでしょう。
ソシオニクスは8つの心理機能の序列を見るため、MBTIをさらに掘り下げた影の心理機能の特性まで把握することが出来るため、ある程度MBTIの判定と差異が生じやすいと考えられます。
他にもMBTIにおいてENTPにあたる「ILE（ENTp）」、ISTJにあたる「SLI（ISTp）」と診断されるINTPも一定数見受けられます。
3. INTPとBIG5 / Global5（ビッグファイブ）との相性・相関性について
INTPに多いビッグファイブ（BIG5 / Global5)の性格タイプは以下のとおりです。
RLUEI：内向的/神経質/非構造的/利己的/好奇心旺盛
RCUEI：内向的/平静/非構造的/利己的/好奇心旺盛
他（少数）：RLUAI、RCUAI、RCOEI
臨機応変かつ当意即妙な対応が得意なINTPは「U（非構造的）」な思考の持ち主だと言えます。
劣等機能Feの発達次第では、他者との関係性（利他⇔利己）も変化してくることが以上の傾向から伺えます。
ただ、以上のタイプいずれにも「R」と「I」が含まれることから、INTPと内向性、知的好奇心への渇望は切っても切り離せない関係性であることが分かります。
Global 5 testにおける5つの指標は以下の通りです。各指標の頭文字を取って性格タイプを表現します。
- Social（社交的）⇔Reserved（内向的）
- Limbic（神経質）⇔Calm（平静）
- Organized （秩序的）⇔Unstructured（非構造的）
- Accommodating（利他的）⇔Egocentric（利己的）
- Non-curious（保守的）⇔Inquisitive（好奇心旺盛）
4. INTPとAttitudinal Psyche（サイコソフィア）との相性・相関性について
Attitudinal Psycheはロシア発祥の類型論「サイコソフィア（Psychosophy、Psyche-yoga）」を元に、よりキャッチーに再編された診断方法です。
INTPがAttitudinal Psyche（サイコソフィア）においてよく診断されるタイプは以下のとおりです。
- LVEF（論理/意志/感情/物質）
- LVFE（論理/意志/物質/感情）
- LEVF（論理/感情/意志/物質）
- LEFV（論理/感情/物質/意志）
いずれもL（論理）が一番強いことから、INTPの思慮深さと分析力の高さが分かります。
また、身体的な感覚論（F）よりも直感的な意志力（V）が優先される傾向も、補助機能にNeを有するINTPの特徴と合致しています。
サイコソフィアにおける4つの指標は、MBTI同様左から右へ行くにつれて、使用する際に労力を必要とする機能であることを意味します。
4つの指標（アスペクト）の概要は次のとおりです。
- V（Volition）：意思決定、意志力、計画、目標、責任、権威
- L（Logic）：真実、比較、計算、評価、分類、分析、証明
- F（Physics）：実用性、感覚、外観、所有、快適さ、価値、身体
- E（Emotion）：感情、表現、想像力、絆、人間関係、道徳、情熱
まとめ：INTPの性格・特徴を掴んで日々に役立ててみましょう！
一言で「INTP」と言っても、様々な環境、要因によって大きく態度や行動は変わってきます。
INTPの基本的な性格を抑えたうえで、他の性格診断の結果や自己・他者分析によって掘り下げることで、少しずつその傾向と多様性を受け入れていければと思います。
それではまた！
