今回はこんな方に向けた記事になります!
- 「社労士になりたいと考えている」
- 「社労士の試験制度について知りたい」
- 「社労士になるまでの流れを見てみたい」
- 「ざっくり社会保険労務士の概要を知りたい」
社労士試験の学習法やスクールを活用した学習方法は多岐にわたりますが、中でも「資格の大原」の社労士講座は講義内容が分かりやすく、基礎からじっくり学べる講座や、24時間で全科目一回転できる「社労士24」等、ラインナップが充実していてオススメです!!
【社労士試験を受ける前に】そもそも「社労士」とは?どんな仕事・業務?
1. 社労士の成り立ちと概要
社会保険労務士という資格は、1968年に社労士法の制定と共に誕生しました。
1960年代の日本は、高度経済成長期を迎える中で、労働環境の大きな変化と年々複雑になる社会保険制度を抱え、その分野の専門家の必要性に駆られたため、社労士という資格が制定されました。
現在では4万人を超える人々が社労士として活躍しています。
2. 社労士の業務内容
社労士の業務は大きく分けて3つ存在します。
- 1号業務:手続代行業務
- 2号業務:帳簿作成業務
- 3号業務:相談業務
うち1,2号業務については社労士に認められた独占業務とされ、労働関係や社会保険にかかる様々な手続き、申請、各種届出書の作成やメンテナンスを担うことが求められています。
社労士になるための登竜門「社労士試験」の概要、問題、日程、会場とは
そんな独占業務まで存在する社労士ですが、「社労士」を名乗るためには、多くの山を越えていく必要があります。
1. 筆記試験
まず初めに社労士となるためには、その業務適正や必要最低限の法律知識を有していることが必要になります。
そのため、以下のような形で筆記試験(社労士試験)が行われます。
①試験科目
社労士試験の試験科目は以下のとおりです。
大きく分けて文章を読んで答える穴埋め形式の「選択式」と、五肢の中から適切な回答を選ぶ「択一式」の問題が存在し、それぞれの問題に多くの試験科目が存在していることが分かるでしょう。
そのため、巷では合格までに必要な勉強時間は「1000時間」ともそれ以上とも言われます。
【社労士試験の試験科目】
試験科目 | 選択式 計8科目(配点) | 択一式 計7科目(配点) |
---|---|---|
労働基準法及び労働安全衛生法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
労働者災害補償保険法 (労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) | 1問(5点) | 10問(10点) |
雇用保険法 (労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) | 1問(5点) | 10問(10点) |
労務管理その他の労働に関する一般常識 | 1問(5点) | 10問(10点) |
社会保険に関する一般常識 | 1問(5点) | |
健康保険法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
厚生年金保険法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
国民年金法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
合計 | 8問(40点) | 70問(70点) |
※選択式では「労働保険の保険料の徴収等に関する法律」からの出題はありません。択一式の「労働者災害補償保険法」及び「雇用保険法」は、各10問のうち問1~問7が「労働者災害補償保険法」及び「雇用保険法」から出題され、問8~問10の3問(計6問)が「労働保険の保険料の徴収等に関する法律」から出題されます。
②試験開催日時
社労士試験は年1回、8月の第4日曜日に行われる傾向にあります。
例年のスケジュールは以下のとおりです。
午前中に選択式、午後に択一式の試験が行われ、丸一日掛かりの非常に長丁場の試験内容となっています。
【午前(選択式)】
開場時間 | 9:00 |
着席時刻 | 10:00 |
注意事項の説明等 | 10:00~10:30(30分) |
試験開始時刻 | 10:30 |
退室禁止時間 | 10:00~11:10 11:40~11:50 |
退室可能時間 (許可を得てトイレ・飲水可能) | 11:10~11:40(30分) |
試験終了時刻 | 11:50 |
【昼食時間】
11:50~12:50(60分)
【午後(択一式)】
着席時刻 | 12:50 |
注意事項の説明等 | 12:50~13:20(30分) |
試験開始時刻 | 13:20 |
退室禁止時間 | 12:50~14:10 16:40~16:50 |
退室可能時間 (許可を得てトイレ・飲水可能) | 14:10~16:40(150分) |
試験終了時刻 | 16:50 |
③受験資格
社会保険労務士試験の受験資格は、大きく分けて以下の3つとされています。
- 学歴
- 実務経験
- 厚生労働大臣の認めた国家試験合格
社労士試験を受験するにあたり、この中のいずれか1つを満たしている必要があります。
①学歴であれば大卒資格以上、②実務経験なら3年以上、③国家資格であれば行政書士試験合格などがあります。
自分が社労士試験の受験資格を有しているかどうかは、こちらの社労士試験オフィシャルサイトから確認可能です。
④受験会場
例年受験会場は以下の都道府県に設置されます。
47都道県全てで開催されるわけではないため、遠方からの試験参加の場合は前泊も必要になる場合もあります。
北海道、宮城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、石川県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、香川県、福岡県、熊本県及び沖縄県
2. 筆記試験合格後の流れ
晴れて社労士試験に合格した後にも道は続いています。
「社労士」として社労士会に登録するためには、次のいずれかの登録資格を有している必要があります。
- 2年以上の労働社会保険諸法令に関する実務経験
- 連合会が実施する事務指定講習の修了
社労士試験に合格した多くの人が実務経験を満たしていないため、事務指定講習を受けることとなります。
事務指定講習の講習は、2月~5月に通信指導課程(4月間)、7~9月にはeラーニング講習または面接指導課程(4日間)の組み合わせにより行われます。
3. 「社労士」としての登録方法
登録まで済ませるとあなたも晴れて「社労士」の仲間入りです。
社労士として登録するにあたり、3パターンの登録方法があります。
- 開業社労士
- 勤務社労士
- その他の社労士
開業社労士は言わずと知れた、独立開業あるいは法人経営する社労士です。
勤務社労士は今勤めている会社のために勤務する社労士をいいます。
最後のその他登録ですが、社労士としての独占業務は出来ないかわりに最も年会費は安く、社労士としての情報が欲しい方や、まずは人脈等作りたい方にオススメの登録方法と言えます。
まとめ:社労士試験の問題内容や概要を把握して一発合格を目指しましょう
社労士の資格を取得・登録するまでは長い道のりですが、その道のりに見合うだけの立場や業務が用意されていることも確かです。
一度登録さえしてしまえば、あとは青天井。
難関の筆記試験を乗り越え、是非「社労士」と名乗れるための切符を手に出来るよう、今目の前にある勉強を頑張りましょう!
社労士試験合格の最短切符となるおすすめスクールは以下の3つです。教材や講師のレベルも高く、大勢の受験生が以下の3校の模試も活用しています。
いずれのスクールも試験全体の合格率よりも高い合格率を誇ります。
その中でも特に、「資格の大原」は学習量的にも金銭的にも幅広い講座が取り揃えられており、万人にオススメできる資格スクールです。
まずは各社の資料を請求し、自分に合った講座を見つけるところからスタートしてみましょう。