今回はこんな方々に向けた記事になります!
- 「社労士試験を受験している、又は合格している」
- 「社会保険労務士として社労士会への登録を考えている」
- 「社労士にかかる実務経験がない」
- 「これから事務指定講習の受講を考えている」
1. 社労士の事務指定講習にかかる概要について
社会保険労務士試験に合格した方は、社会保険労務士となるための資格要件として、所定の実務経験が必要になります。
事務指定講習は、社会保険労務士法の規定に基づき、社労士として登録するために、以下の実務経験を有しない試験合格者に対して、「2年以上の実務経験」に代わる資格要件を満たすために実施するものになります。
- 「労働社会保険諸法令事務について2年以上の実務経験」
- 「厚生労働大臣がこれと同等以上の経験を有すると認めるもの」
したがって、この事務指定講習を修了すれば、晴れて試験合格者は「社会保険労務士」として名乗れるようになるということです。
2. 社労士試験合格者の多くが受講!事務指定講習の内容とスケジュールとは
例年、事務指定講習の申込は、11月中旬に始まり12月初頭で締め切るようなスケジュールになっています。
その年の試験合格者は通知される封筒の中に事務指定講習の案内が入っています。
それ以外の方は、全国社会保険労務士会連合会のホームページに告知されますので、その時期になったら忘れずに申し込みましょう。
その講習にかかる金額は堂々たるもので、77,000円となっています。
事務指定講習後に社労士として登録する際にもまとまった金額が必要になるため、試験合格者は、講習を受ける時間的余裕だけでなく、金銭的な余裕についてもある程度確保しておく必要がありそうです。
①教材一覧
1月下旬、全国社会保険労務士会連合会から重量感のある1つの段ボールが届きました。
送付物は全てでこんな感じ!
一番課題に直結するテキスト達。
テキストは400ページほどで、内容は社労士試験の知識に、より実務的な届出に関する内容が合わさったような形でした。
続いて出てきたのがコンパクト(でも800ページ超え)のハンドブックとイカした社労士手帳。
社会保険労務六法は厳しいけどハンドブックなら誰でも一読できると思います(経験者談)。
手帳は社労士法や実務に使えそうな労働科目、年金等の数字まとめがあって使い勝手が良さそう!
からの、ラストを彩るのは通称「鈍器」…いえ、「社会保険労務六法」!
凄い存在感だが果たして使う、のか…?
②スケジュール
続いて、事務指定講習のおおよそのスケジュールについて見ていきましょう。
【通信指導過程】
- 2月1日~5月31日の4か月間
- 課題書の内容に沿ったレポートの提出が求められる。
【面接指導過程(eラーニング講習)】
- 7月中旬~9月中旬
- 配信期間中に講習科目ごとに3時間受講が必要。
ご覧のとおり、事務指定講習内には2つの過程が設けられており、合わせるとおおよそ修了までに半年の期間を要することが分かります。
③通信指導過程にかかる添削課題内容
さて、通信指導過程にかかる課題書ですが、そこではみっちり各種届出様式の作成を行うことになります。
課題書には多くの参考資料と共に、26の事例(課題)が掲載されていました。
一緒に同封されている60種類にも及ぶ「様式集」の全てを使い切って作成・提出をする必要があるようです。
不明点等は同封の様式記載例及びテキストを確認しながら、作成を進めていくことになるのでしょう。
課題提出後の添削の赤の入り具合も気になるところですね。
3. まとめ:社労士実務未経験者は2年分の経験を事務指定講習でGET!
事務指定講習は社労士として活躍するうえで必要な2年分の実務経験を積むことができる、貴重な講習です。
歴代の社労士試験合格者の大半はこの講習のお世話になったのではないでしょうか。
今はまだ社労士試験の学習真っ最中の方も、「合格後にはこんな世界が待っている」と期待を膨らます一助になっていれば幸いです。
それでは、また!