先日以下のブログ記事でもブログ再開と共に優勝見込をお伝えしていましたが、この度正式に各団体の合格発表にてW合格が確認できましたので、ここに報告させていただきます。
無事安心してブログ運営が出来るようになりそう&有言実行で合格が出来て本当に良かったです!
R4年度社会保険労務士試験優勝!!
驚きの15年ぶり救済なし!
令和4年度の社労士試験はなんと…
2007年(平成19年度)以来の『救済科目なし』という結果でした!
これは15年ぶりのことで、合格基準点発表前には多くの予備校や予想屋が「選択社一も救済がある」と考えていただけに、シビアな結果になりました。
【表1 前年度と今年度の受験者数、合格者数等の比較】
項目 | 令和4年 | 対前年比 | 令和3年 |
---|---|---|---|
受験申込者数 | 52,251人 | +1,818人 | 50,433人 |
受験者数 | 40,633人 | +3,327人 | 37,306人 |
受験率 | 77.8% | +3.8ポイント | 74.0% |
合格者数 | 2,134人 | -803人 | 2,937人 |
合格率 | 5.3% | -2.6ポイント | 7.9% |
【表2 昨年度との合格基準点の比較】
年 | 択一式試験 | 選択式試験 | 合格率 | ||
---|---|---|---|---|---|
総合・ 合格 基準点 | 科目別必要最低得点 | 総合・ 合格 基準点 | 科目別必要最低得点 | ||
4年 | 44点 | 4点 | 27点 | 3点 | 5.3% |
3年 | 45点 | 4点 | 24点 | 3点 (「労一」→1点・「国年」→2点) | 7.9% |
合格率過去ワースト3の5.3%!
こうした救済なしの結果もあってか、令和4年度の社労士試験合格率は「5.3%」と、過去最低の平成27年度「2.6%」平成28年度の「4.4%」に次ぐワースト3位の低水準に留まりました。
昨年度の令和3年度において、難題だった選択労一1点救済による合格率増の反省を踏まえ、令和4年度は比較的平易かつ学術的な選択式問題の出題からの救済科目なしによる合格者削減ということで、いい塩梅で調整をしてきたといった具合でしょうか。
今年度は試験内容まで踏まえると、「奇問難問が少なくベテラン受験生救済ともいえる正統的な試験」で、作問委員の先生方の手腕も賞賛すべき結果だったのではとも考えられるでしょう。
今年からHP、官報、郵送通知はそれぞれ別の日に…
年々合格発表が早まりつつある社労士試験ですが、今年は特に顕著でついに10月上旬に発表されるまでに至りました。
その代わり、例年同時であるそれぞれの通知は別の日付となりました。
- オフィシャルサイト公開:10月5日 9:30
- 官報告知:10月下旬
- 合格通知発送:10月14日(追跡したら午後発送でした)
受験生としたら、辛い待ち時間が減るため、合格発表が早まるのは願ってもみないことですよね。
令和4年度から受験申込も全てインターネット上で可能になったため、着実に社労士連合会の内部でもDX化が進んでいることによる結果なのかもしれませんね!
合格通知は発送日翌日に届きました!
オフィシャルサイトで自分の番号も確認し、喜びに浸った1週間後、合格者の元へはしっかりした厚紙の封筒かつ簡易書留で連合会からガッツリ書類がお届けされます。
これでより合格に実感を味わえたり、手続きの量と札束乱舞に驚いたり…
入っている書類は以下のとおりです。
- 合格証書
- 試験結果通知
- 事務指定講習受講にかかるお知らせ
- 社労士会登録方法について
- その他連合会からの広報
合格証書は社労士会入会にも必要となり、紛失した場合の再発行も行わないとの記載がありましたので、大切に保管するようにしましょう。
事務指定講習は添削とeラーニングメインに…
ベテラン受験生である自分にとって、事務指定講習は長く苦しい赤ペン先生の添削を終えて、翌年度の社労士試験が行われている時分に、主要都市に合格者が集まって楽しく(?)3泊4日の研修兼旅行兼打ち上げを喜ぶものだと思っていたのですが…。
最終の面接指導は昨年度からeラーニングメインに変更されていたようですね…!
第1種衛生管理者試験優勝!!
続いて、第1種衛生管理者の試験も9月下旬に受験していたため、「社労士受験生から見た衛生管理者試験」というポイントから紹介させていただきます。
社労士試験と労基・安衛科目が重複
衛生管理者は労働安全衛生法でも定められているとおり、一定以上の労働者を雇用する事業所において有資格者が必須となります。
職場の労働環境保全を担うため、様々な心身の事情、有害物質等に対する知識に加えて労働基準法や労働安全衛生法の基本事項についても何題も試験で求められます。
特に安全衛生法は社労士試験にかかる問題数はそこまで大きくないかもしれませんが、選択式に占める重要性等は無視できるものではありません。
社労士試験とはまた違った視点から法令を把握することが可能ですので、興味のある方はまず衛生管理者の過去問を確認してみて下さい。
年何回も受験可!地方民は年1回の在住都道府県での試験もアリ
衛生管理者は、法令である程度の事業規模では必置とされているだけあって、「落とすための試験ではなく受からせるための試験」という立ち位置にあります。
そのため、合格者一桁で年に1回しか試験のない社労士試験と異なり、時間とお金さえ許せば1年間に全国各地で何回でも受験可能です。
また、出張試験と称して試験団体の安全衛生技術センターがない都道府県でも年1回は必ず試験が開催されるので、地方にお住まいの方はそちらを利用するのも手かもしれません。
衛生管理者の試験日程は以下のとおりです。
合格率は40%ほどだが、1ヵ月学習すれば余裕!
第1種衛生管理者の合格率はおよそ40%ほどで、半数近くの受験生が合格することの出来る比較的平易な試験です。
社労士受験生として受験した感想としては、
- 過去問5年分を5周程度する
- 社労士試験範囲外でなじみの薄い有害物質を中心にテコ入れ
- 合格点には各科目で4割以上、合計6割以上が必須のため、労基安衛は満点取るつもりで戦略を練る
あたりを気にしていれば、2週間ほど毎日2~3時間学習すれば合格点取れるなと確信できる感じでした。
自分の付加価値を高める資格取得にトライしてみよう!
以上、今年度社労士試験と衛生管理者試験を受験、合格した主の実録及び所感でした。
現在人事畑でキャリアを積む者として有すべき基礎知識の量としては、一定の目標は達成できたのではないかと感じています。
このまま今の企業に残るにしても、転職するにしても、独立開業するにしても、「社会保険労務士」という資格は自分の付加価値を高める要素になったと周囲の反応からも感じつつあるので、取得まで時間はかかりましたが、無駄ではなかったと感じています。
世の中には数えきれないほどの資格や試験が存在しますが、その中から将来的に自分の進みたい分野における自己投資は非常に有益で心身共に大きく成長する経験を与えてくれるはずです。
今の自分が有している時間や資産と、受けてみたい自己投資をしっかり天秤にかけて、納得できるのであれば存分にチャレンジしてみて下さい。
あなたの将来が必ず開けてくるはずです。