今回はこんな方に向けた記事になります!
- 「社労士試験に向けて勉強している」
- 「なかなか点が伸びない科目がある」
- 「学習方法に悩んでいる」
- 「苦手の克服に苦慮している」
社労士試験の学習法やスクールを活用した学習方法は多岐にわたりますが、中でも「資格の大原」の社労士講座は講義内容が分かりやすく、基礎からじっくり学べる講座や、24時間で全科目一回転できる「社労士24」等、ラインナップが充実していてオススメです!!
【高難易度】社労士試験はとにかく問題の出題範囲・科目数が膨大!
社労士試験は一般常識を細分化すれば数十もの法律や、それに関連する知識の学習が必要になります。
試験を受験するために学習が必要な試験科目は以下の通りです。
【社労士試験の試験科目】
試験科目 | 選択式 計8科目(配点) | 択一式 計7科目(配点) |
---|---|---|
労働基準法及び労働安全衛生法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
労働者災害補償保険法 (労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) | 1問(5点) | 10問(10点) |
雇用保険法 (労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) | 1問(5点) | 10問(10点) |
労務管理その他の労働に関する一般常識 | 1問(5点) | 10問(10点) |
社会保険に関する一般常識 | 1問(5点) | |
健康保険法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
厚生年金保険法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
国民年金法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
合計 | 8問(40点) | 70問(70点) |
※選択式では「労働保険の保険料の徴収等に関する法律」からの出題はありません。択一式の「労働者災害補償保険法」及び「雇用保険法」は、各10問のうち問1~問7が「労働者災害補償保険法」及び「雇用保険法」から出題され、問8~問10の3問(計6問)が「労働保険の保険料の徴収等に関する法律」から出題されます。
救済前に決める!社労士試験各科目の学習対策と足切り回避法とは
そんな試験科目が膨大な社労士試験ですが、それぞれ苦手科目が存在する場合、どのように対策をするのがよいのでしょうか。
各科目ごとにみていきましょう。
①労働基準法
労働基準法は、社労士受験生の多くが一番初めに触れることになる科目になります。
そんな労働基準法に苦手を感じるのはどのようなポイントが多いのでしょうか。
- 変形労働時間制等が年々複雑になっている
- 複数事業主間での時間外等の取り決めが煩雑
- 選択式対策の判例対策の暗記が大変
こうした点についての対策としては、以下のような方法があります。
- 過去問や関連問題の反復演習
- まとめノートを作成して知識整理
- 判例についてはその経緯等をネットで調べてみる
労働基準法は、労働者である以上必ず自分にも大きく関連してくる法律です。
その意識を持って学習するだけで頭への入り方も大きく変わってくるのではないでしょうか。
②労働安全衛生法
労働安全衛生法は、択一・選択式ともに配点が少ない科目ではありますが、特に選択式においては5点中2点を占める、合格のためにぜひとも攻略しなければいけない門番でもあります。
そのため、効率よく最低限の労力でテキストの暗記と問題演習をする必要があります。
- 選択式と暗記に特化した学習をする
- テキストの読み込みや条文への慣れがものを言う
- 奇問難問は存在だけ把握してサラッと流す
③労働者災害補償保険法
労災法は社労士受験生が初めて触れる保険に関連する科目となる場合が多いです。
突然膨大な給付と様々な要件が出てきて混乱される方も多いのではないでしょうか。
また、近年計算問題もジワジワと増えつつあり、基礎を応用した事例問題と共に得点のしづらい科目ともなっています。
- まずは基礎をしっかり暗記する
- 多くの給付の違いはまとめノートを作る等知識の整理を心掛ける
- 業務災害、通勤災害等の事例は深入りしない
- 社会復帰促進等事業と特別加入にも力点を置いて学習する
- 第三者行為災害等も選択式対策で触れておく
④雇用保険法
雇用保険法は基本手当や育児休業給付金の受給や、教育訓練給付金の恩恵などで比較的なじみ深い法律かと思われます。
こちらも大量の手当が一気にでてきますので、それぞれの手当の関連性や立ち位置を網羅的に把握する必要があります。
- 各手当がどこに分類されるか穴埋め問題を解いてみる
- 数字が多いので、数字に着目してまずは暗記を行う
- 選択式対策で助成金の存在も意識する(※深入り厳禁)
⑤労働保険の保険料の徴収等に関する法律
徴収法は実務に携わっている人といない人で、大枠のつかみ方やイメージの鮮明度が異なってくる科目ともいえるでしょう。
こちらは選択式に出題されないので、ざっくりした暗記で対応可能です。
どちらかといえば問題演習に力点を置いてもよいかもしれません。
ただし個人的感覚としては、近年難化が進んでいて、各予備校の問題よりも試験本番の問題の方が難しく感じることが多かったです。
確実に得点源とするためには、やはり繰り返し演習することが必要でしょう。
⑥労務管理その他の労働に関する一般常識
労一は選択式対策をまず行いましょう。
選択式対策をしていれば、おのずと択一式で得点が可能です(年によって難易度に差はありますが)。
労一の難しさは何といってもその範囲の膨大さにより、出題箇所が予測できない恐ろしさにあります。
- 法律は労働契約法を中心に法改正箇所をマーク
- 判例も出題実績あり。労基同様重要部分の暗記を
- 統計は統計名と特徴の紐づけまでしっかり行う
- 白書も時間の許す限り通読、問題演習を行う
- 労務管理は10年に1回の彗星に注意
⑦健康保険法
最初に演習することの多い社会保険科目であり、テキストボリュームも最も多いことから、ここで離脱してしまう受験生も少なからずいると聞きます。
健康保険法は量こそ多いけれど、内容自体は平易で暗記が中心になりますし、何より身近で恩恵を受けることが多い科目でもあります。
自身が疾病や傷病で困った際のことを想像すると、どんな場合にどの手当が受給できるか、イメージしやすくなるのではないでしょうか。
- 労災との横断に力点を
- 扶養条件は繰り返しテキストを確認
- 協会・組合等の条件の違いも要確認
- 選択式の際は細かい文言まで注意必要
⑧厚生年金保険法
厚生年金法は度重なる制度改革により、二転三転する内容の変更をテキストからも理解することができるでしょう。
ただし、この科目に関しても、老齢厚生年金が飛びぬけて複雑なだけで、ほかの分野については、国民年金や健康保険の知識を生かしながら比較的簡単に対応することが可能です。
「年金苦手!!」と厚生年金で心折れがちな初学者も大勢いらっしゃいますが、年金は重要な得点源なので、何とか択一式でも選択式でも8割は獲得できるよう、仕上げたいところです。
- 老齢厚生年金はまずは現行の制度を中心に理解する
- 雇用保険との兼ね合いは雇用保険の復習も兼ねてじっくり対応
- 国民年金法との繋がりや違いを意識して理解する
- 過去問リピートも多いため、王道部分から理解を
⑨国民年金法
国民年金法は現行の年金の土台ともなるべき法律です。
この法律の上に厚生年金保険法が乗り、さらに確定拠出・給付等の第3の年金が乗ってきます。
国民年金の理解がそのまま厚生年金の理解にも繋がると考えることが自然でしょう。
- 王道の老齢・障害・遺族基礎年金についてまず理解する
- 続いて付属の給付や独自給付について理解する
- 年金の制度推移や歴史にも目を通しておく
- 厚生年金との違いや繋がりにも着目する
- 過去問演習の効率が高い
⑩社会保険に関する一般常識
最後は社一です。
この科目が社労士科目の最後かつ直前期に足を踏み入れた頃に学習することが多いため、どうしても手薄になりがちです。
しかし、先述の労一より比較的出題範囲が予想しやすく得点源にしやすいこと、毎年大勢の受験生がこの科目で選択式足切りを起こすことなどを考慮すれば、是非他科目並み・それ以上に力点を置いて演習していただきたいものです。
- 国保、後期高齢者医療、介護は最重要法令
- 確定給付か確定拠出はいずれか出題可能性高
- 船員保険、児童手当も選択式に頻出
- 選択式対策を中心に細かく暗記を行う
- 他の社会保険科目との繋がりも意識する
まとめ:社労士試験合格・足切り回避のカギは「苦手を作らない」こと!
受験生それぞれに個性があるように、それぞれ当然得意科目と苦手科目が存在します。
社労士試験はどうしても苦手があると足切りに遭うため、合格が難しくなってしまう試験でもあります。
苦手をなくすためには、以下のような方法が考えられます
- 毎日苦手部分に触れる
- 苦手ノートを作成する
- 間違えやすい箇所はテキストにも転記して繰り返し復習する
これだけでも継続すれば確実に点数に大きな違いが生まれてくるはずです。
継続的な努力に勝るものはありません。
大変なことも多いです、合格を手にする日まで頑張っていきましょう!
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