今回はこんな方々のための記事になります!
- 「自分一人で気軽に自己分析をしたい」
- 「最近MBTIを知って受けてみたい」
- 「自己分析や性格診断が大好き!」
- 「知名度が高く人気の自己分析方法を知りたい」
MBTI診断とは?成り立ち、考え方(心理機能)について
MBTI(エムビーティーアイ)とは、ユング心理学に基づいており、1962年にキャサリン・クック・ブリッグス、イザベル・ブリッグス・マイヤーズの2人の著者によって体系的にまとめられました。
この2人の著者の名前からとって「Myers–Briggs Type Indicator(マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)」、略して「MBTI]と呼ばれています。
MBTIでは性格特性を図るうえで、以下の8つの心理機能(Cognitive functions)を使用します。
- Te – 外向的思考(Extraverted thinking)
- Ti – 内向的思考(Introverted thinking)
- Fe – 外向的感情(Extraverted feeling)
- Fi – 内向的感情(Introverted feeling)
- Se – 外向的感覚(Extraverted sensation)
- Si – 内向的感覚(Introverted sensation)
- Ne – 外向的直観(Extraverted intuition)
- Ni – 内向的直観(Introverted intuition)
8つの心理機能は各機能ごとに更に4分類できます。
- 「思考(Te,Ti)」
- 「感情(Fe,Fi)」
- 「感覚(Se,Si)」
- 「直観(Ne,Ni)」
この①から④までの機能を得意なものから不得意なものにかけて4つ並べていきます。
- 主機能(第一機能)
- 補助機能(第二機能)
- 代替機能(第三機能)
- 劣等機能(第四機能)
主機能は最もその人が得意とする、発達した機能を指します。
補助機能は思春期から20代頃発達し、主機能を支える役割を果たします。
代替機能は壮年期に成長し、補助機能と対になります。安定して成長するまでは補助機能との間に摩擦が生じやすくもあります。
最後の劣等機能はその人が最も苦手とする心理機能で、主機能と対になります。老年期までに発達するとされ、劣等機能が成長することで「人となり」に深みが出てくるとされます。
MBTIの診断を受けることで得られるメリットを解説!
MBTIを受けることで、以下のような、自分が普段何の気なく行っていることを明確に言語化できます。
- 思考のクセ
- 習慣的な行動
- 気持ちの表出方法
- 人とのかかわり方
こうした個々の心のパターンを理解し、受容・見直しを図ることで、
- 自己理解が深まる
- 他者との違いを受け入れられる
- 自分の強み・得意に気づき、武器に出来る
- 弱点や悪い癖の修正ができる
- 個々の人間関係構築の助けになる
など、より良く生きられるキッカケをもたらしてくれるとされています。
MBTIはさまざまなトレーニング・研修に活用されています。
- キャリアカウンセリング
- カウンセラーのトレーニング
- チーム医療メンバーのトレーニング
- キャリア教育
- 教育者・評価者のトレーニング
- リーダーシップ開発やマネジメント開発
- チームビルディング研修
- 異文化理解のトレーニング
MBTIの診断で分かる16種類の性格・特徴について
先ほど、MBTIには全部で16タイプ存在すると説明しました。
さらにこの16タイプを似たような行動・思想を持つグループとして「4つの気質」別に分けることが可能です。
- NT:理論家、分析家(Rational)
- NF:理想家、外交官(Idealist)
- SJ:守護者、番人(Guardian)
- SP:職人、探検家(Artisan)
※各グループ、各タイプの呼び名がいくつか存在しています。ここでは代表的な名称について、記載していくこととします。
1. NT型:理論家、分析家(Rational)
NT型はINTJ、INTP、ENTJ、ENTPの4タイプで構成され、合理的かつ理論的な思考に長けています。
チームにいる場合は、指導者や参謀役として、目標に向けて意見をまとめていく行動を得意とします。
①INTJ(Ni-Te-Fi-Se):立案者、建築家(Mastermind)
INTJは主機能に内向的直観(Ni)を持ち、言語化出来ないような閃きや、芯の通った未来志向を強みとして、目標達成に向けて邁進できるタイプです。
知識収集や冷静な判断にも非常に優れていますが、他者との感情のやり取りや、現実をおろそかにしがちな弱点も持ち合わせています。
②INTP(Ti-Ne-Si-Fe):建築家、論理学者(Architect)
主機能に内向的思考(Ti)を有するINTPは、他者を唸らせるほど深い知性を持ち合わせています。
それはさしずめ「歩く図書館」といった具合。
その反面やや気の利かない点、人間関係に過度に奥手な点などがウィークポイントとして挙げられます。
③ ENTJ(Te-Ni-Se-Fi):陸軍元帥、指揮官(Fieldmarshal)
「世界のボス」
この言葉がENTJ以上に似あうタイプはいないでしょう。
外向的思考(Te)を主機能に持つこのタイプは周囲を統率しながら、社会的に大きなことを成し遂げる力を有しています。
一方で自他の感情を配慮せず、強引な行動を取ることもしばしばで、反感を買いやすい一面も持ち合わせています。
④ENTP(Ne-Ti-Fe-Si):発明家、討論者(Inventor)
鮮やかなアイデアと視点に裏打ちされた話術が天下一品のこのタイプは、主機能に外向的直観(Ne)を有しています。
天才とさえ呼ばれるタイプですが、余計な一言で人間関係をこじらせたり、あまりにも常識や慣習を無視しすぎて周囲がついて来れないといった欠点もあります。
2. NF型:理想家、外交官(Idealist)
NF型はINFJ、INFP、ENFJ、ENFPの4タイプで構成されます。
人生における理想を掲げ、自分も他者も幸せになれるよう、懸命に尽くすことのできるグループです。
人の心を掴むことに長けており、カウンセラーや温かみのある指導者として幅広い分野で活躍することが可能です。
⑤INFJ(Ni-Fe-Ti-Se):助言者、提唱者(Counselor)
INFJは主機能Ni(内向的直観)を持つことで、他者の言外の感情や思考を直感的に察することに長けています。
そのたぐいまれなる能力から、政治、宗教、非営利等の活動で指導者となることも少なくありません。
一方で地に足のつかないアイデアばかりになり、理想と現実の間に苦しむ場面も多々あることでしょう。
⑥INFP(Fi-Ne-Si-Te):治療者、仲介者(Healer)
心穏やかで周囲への優しさが目立つこのタイプは、個々の感情を大切にできる主機能Fi(内向的感情)を持ち合わせています。
細やかかつ独創的な発想から文才や芸術的なセンスがキラリと光る場面も多いです。
上手くいかないことがあった場合、引きこもりがちになったり、過度に反対意見に反応してしまうことがあります。
⑦ENFJ(Fe-Ni-Se-Ti):教師、主人公(Teacher)
ENTJが剛の指導者だとすれば、このENFJは間違いなく柔の指導者でしょう。
あらゆる思想・他者を受け入れ、理想に向けて共に並走することの出来る懐の深さを兼ね備えています。
ただし、他者の感情を優先しすぎて非合理的になる点、善意がやや暴走がちになってしまうといった欠点も見受けられます。
⑧ENFP(Ne-Fi-Te-Si):優勝者、広報運動家(Champion)
物語の主人公として設定されることも多いこのタイプは、持ち前の明るさと機転の利いた発想力で、幅広く温かい交友関係を築くことが得意です。
華やかで元気いっぱいの長所の反面、注意散漫で突飛な行動が他者の恨みを買うこともしばしばあるようです。
3. SJ型:守護者、番人(Guardian)
SJ型はISTJ、ISFJ、ESTJ、ESFJの4タイプによって成り立ち、全タイプでも最も人口の多いグループとされます。
現実的かつ常識的で、社会的にも「良心」として慕われ、愛されることの多い人たちです。
その堅実さから、スケジューリングにも優れ、あらゆる業務に適正を持ち、リーダー等でも活躍が期待されます。
⑨ISTJ(Si-Te-Fi-Ne):調査官、管理者(Inspector)
ISTJは主機能に内向的感覚(Si)を持つことで、細やかな対応と管理能力に優れたタイプとされます。
精密時計のようなその仕事ぶりは万人から絶対的な支持を得るはずです。
反対に、これまでの経験に囚われ、目新しいことへの挑戦に腰が重くなりがちな欠点を有しています。
⑩ISFJ(Si-Fe-Ti-Ne):保護者、擁護者(Protector)
性別関係なく「良妻賢母」「大和撫子」といった言葉が似あう、奥ゆかしく他者の心に温かく寄り添うことのできる人道者です。
内向的刺激(Si)を有するため、痒い所に手が届くくらい気配り上手です。
こうした感情把握が上手であるがゆえ、合理的な判断を後回しにし、八方美人のような行動を取りがちです。
⑪ESTJ(Te-Si-Ne-Fi):監督者、幹部(Supervisor)
ある程度の企業であれば、このタイプは間違いなく管理職におり、活躍しているのではないでしょうか。
ESFJが優しく賑やかな母親だとすれば、このESTJは主機能Te(外向的思考)により、厳格でしっかり者の父親といった具合でしょう。
非常に頼もしいリーダーである一方、他者の感情を逆なでする態度・言動を取りがちな一面も見られます。
⑫ESFJ(Fe-Si-Ne-Ti):供給者、領事官(Provider)
主機能Fe(外向的感情)により、他者を喜ばせることが大の得意で、お世話上手かつ親切心にあふれた人間味のあふれるタイプです。
いるだけで場が明るくなる、パーティーで必須のムードメーカですが、感情優先の判断をしがちで内輪に甘いような行動をする場合もあります。
4. SP型:職人、探検家(Artisan)
最後にSP型はISTP、ISFP、ESTP、ESFPの4タイプで構成され、自由と楽しいことへの探求心にあふれるエネルギッシュなグループです。
「生きてるって楽しい!」と周囲に希望を抱かせる、バチバチの花火のような鮮やかな日常生活を繰り広げます。
⑬ISTP(Ti-Se-Ni-Fe):工芸家、巨匠(Crafter)
ISTPは主機能Ti(内向的思考)により、その知性と見事な観察力を生かした、物事の再現性の高さに定評のあるタイプです。
高い理解力によって、システム構築や技術職等、「作る仕事」で活躍する人も少なくありません。
黙々と一人での行動を好む点から、他者とのコミュニケーションに支障をきたす場合もあるようです。
⑭ISFP(Fi-Se-Ni-Te):作曲家、冒険家(Composer)
ISTP同様、「物事を作り出す」ことが得意なタイプです。
一方でISFPは主機能に内向的感情(Fi)を持つため、より大勢の感情を掴み震わせるような表現を得意とし、この点に関して彼らの右に出るものはいないでしょう。
普段はホッとするような温かい人柄ですが、自分の感情が害されると驚くほど攻撃的になる一面も持ち合わせています。
⑮ESTP(Se-Ti-Fe-Ni):発起人、起業家(Promoter)
圧倒的な行動力とそれに匹敵するレベルの優れた判断力を同時に有する、カミソリのように鋭い、まさに「Big Boss」と形容するのがふさわしい人々です。
主機能Se(外向的刺激)が彼らを「強者」として仕立て上げています。
長期的な視野に欠け、危ない橋を渡りがちになってしまう点が彼らの弱点と呼べるかもしれません。
⑯ESFP(Se-Fi-Te-Ni): 演者、エンターテイナー(Performer)
誰に対してもフランクで明るく、にも関わらず繊細な感情把握で弱者にも配慮が出来る二面性を持ち合わせています。
とにかく行動力と感情表現に優れており、外向的思考を持つENTJやESTJとは異なる意味で人々を巻き込むことに長けています。
その場での判断に任せ、気づけば崖っぷち…ということも少なくないのがたまにキズです。
MBTIで診断したい人必見!オススメの診断サイト5選
言語問わず、ネット上では多くのMBTI診断のページが見受けられます。
その中でも、筆者が受講してみて、特に完成度が高く、信頼できると判断したMBTI診断について、5点ご紹介していきます。
1. 公式の体験セッション
公式セッションでは、複数名のグループで自己分析やそれに関わる討論を行い、MBTIの有資格者からフィードバックを受けることでタイプの判定・絞り込みを行います。
コロナ禍以降は月1~2回の頻度でZoomによるオンラインでのセッションのみ開催されています。
日本MBTI協会の公式体験セッションのページはこちら
2. 16Personalities
現状こちらが日本でも世界でも最も知名度の高いMBTI診断なのではないでしょうか。
100問ほどの質問数で、おおよそ5分あれば全問解答可能です。
こちらでは16タイプの診断に加え、独自の分析方法「A(Assertiveness:積極性の強い性質)」「T (Turbulence:感受性の強い性質)」の診断も可能です。
「16Personalities」の診断ページはこちら!
3. 16TEST
16タイプそされぞれ動物に当てはめ、タイプごとの「適職」「恋愛」等も同時に判明するしくみになっている診断サイトです。
こちらは日本独自のサイトになります。
先ほどの16Personalitiesが英語からの翻訳でやや不自然な日本語であるのに対し、こちらは言い回し等も理解しやすいのではないでしょうか。
質問数・必要解答時間共に16Personalitiesと同じくらいです。
「16TEST」の診断ページはこちら!
4. TRUITY “The TypeFinder Personality Test”
ここまで、日本語で受けられるMBTI診断をご紹介してきましたが、残る2つは「英語のみ」の診断方法になります。
というのもMBTIは元々英語圏で発生した心理学であるため、圧倒的に英語で得られる情報量の方が多いのです。
診断ページはこんな感じ。これまでの日本語の診断と選び方は同じです。
こちらも100問以上の質問があるので、時間のある時にじっくり受けてみて下さい。
「The TypeFinder Personality Test」の診断ページはこちら!
5. Myers-Briggs Personality Type Finder
最後のMBTI診断は海外の掲示板でその正確性が賞賛されていたことから、是非ともご紹介させていただきます。
こちらは、これまでとはやや異なる方法での診断になります。ページはこんなレイアウト。
というのも「心理機能」で比較して選択することが明確に示されている設問なのです。
解答方法も、これまでの5択のような方法や、2択のカードを選択するような多彩な方法が組み合わされています。
「Myers-Briggs Personality Type Finder」の診断ページはこちら!
まとめ:MBTI診断で自分の性格・特徴を理解しましょう!
MBTIは世界中で多く使用されている画期的な性格分析ツールです。
純粋な自己・他者分析だけでなく、エンタメとしても話のタネに利用することも可能でしょう。
今回は長文になりましたが、皆さんの自己分析の一助になれば幸いです。
それではまた!